AIに、何日かに分けて調べ物の整理を手伝ってもらっていた時のことです。
その日の作業が一区切りついて、チャットを閉じようとしたら、AIがこう言ってくれたんです。

次回は「この前の調べ物の続き」と言ってもらえれば、すぐに続きから始められますよ。
おお、親切やん。そう思って、その日は安心して閉じました。
次の日、言われた通りに言ったら
で、翌日。新しいチャットを開いて、言われた通りに、そのまま打ちました。

この前の調べ物の続き、お願い。
そしたら、返ってきたのがこれです。

すみません、その「調べ物」が何を指すのか、こちらでは分からなくて……。どんな内容だったか、教えてもらえますか?
……いや、「こう言って」って言うたん、あなたやん。
こっちは律儀に従っただけやのに
なんやろう、この脱力感。
私は、言われた通りにしただけなんです。「次はこう言ってね」と約束してくれたから、その通りにした。なのに、約束した本人が、きれいさっぱり忘れてる。
人間でいうと、「次会ったらあれ渡すね」って言った人が、次会った時に「え、なんの話?」ってなってるやつです。こっちは渡されるの待ってたのに。
AIは、前の会話を持ち越せないことがある
あとから分かったんですけど、AIって、チャットが変わると、前の会話をまるごと覚えてないことがあるみたいです。
だから「この前の」が、通じない。同じ顔して話してても、昨日の続きとして扱ってくれるとは限らない。
なので私は、それ以来こうしてます。「この前の」に頼らず、毎回、軽く前提を置き直してから本題に入る。「〇〇について調べてて、今ここまで進んでる。その続きをお願い」みたいに。ひと手間やけど、これが一番すれ違わないんです。
(このへんの「毎回うまく伝える工夫」は、前にも書いたので、よかったらそちらも。)
そのまま使える「前提の置き直し」3パターン
で、その「前提の置き直し」、私がいつも使ってる形をそのまま置いておきます。コピペで使えます。
パターン1: 続きから型(作業の途中を再開する時)
「〇〇について調べてる。昨日までに△△と□□が終わってて、残りは××。その××からお願い」
ポイントは「何を・どこまで・残りは何か」の3点セット。これだけで、初対面のAIでも昨日の続きとして動いてくれます。
パターン2: 引き継ぎメモ型(数日がかりの作業の時)
作業を閉じる前に、AI自身に「次回に引き継ぐ用のまとめを作って」と頼んでおきます。そしたら、こんなのが返ってきます。

次回に引き継ぐ用のまとめですね。①目的 ②ここまで決まったこと ③次にやること、の3行にまとめました。
このまとめをメモ帳にでも貼っておいて、翌日それごと渡す。約束を覚えててもらうんじゃなくて、約束を紙に書いてもらうイメージです。
パターン3: ゼロから要約型(何日も空いた時)
「前に〇〇を相談してた者です。経緯を3行で言うと△△。今日は××を聞きたい」
空白期間が長い時は、続きを装うより、いっそ最初から3行で説明したほうが早いです。
覚えてる時と忘れる時の見分け方
ざっくり言うと、同じチャットの中なら覚えてる。チャットが変わったら忘れてる前提で構えるのが安全です。最近は前の会話をある程度覚えてくれる機能があるAIもありますが、「全部覚えてくれてる」とは思わずに、大事な前提ほど自分で置き直す。これが一番すれ違いません。

「言うたやん」が通じん相手には、毎回自己紹介や。
まあ、人間もそうやしな
「言われた通りにしたのに、忘れられてた」。最初はちょっとモヤッとしました。終わり。
……でも、考えてみたら、人間同士でも「この前言うたやん」が通じひんこと、わりとある。AIだけのことやないのかもしれません。
そう思ったら、ちょっとだけ許せました。
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