AIの要約で消えるもの|チャット引き継ぎで失敗して作ったメモの型

使いこなしのコツカテゴリーのアイキャッチテンプレート 使いこなしのコツ

AIに長い会話を要約させると、読み物としては綺麗なのに、引き継ぎ書としては穴だらけ——という話をします。

長くなったAIチャット、新しいチャットに引き継ぐことありますよね。私はこうやってました。

yuki
yuki

今までの話を要約して。新しいチャットに貼るから。

返ってくる要約は綺麗なんです。流れが整理されてて、読みやすい。これを貼れば続きができる——と思ってました。

続きをしたら、話が巻き戻った

新しいチャットで続きを始めて、しばらくして気づきました。

前のチャットで一回試して「これはうまくいかんかった」ってなった案を、新しいチャットのAIがまた提案してくるんです。私はまた同じ説明をする。会話が一周戻る。

もっと嫌なのはこっちでした。前のチャットで「これはまだ確認してない、たぶんこう」って言ってた話が、要約では普通の事実みたいな顔になってたこと。「たぶん」が消えてるんです。

これ、実際に痛い目を見ました。「たぶん」やったはずの話が確定事項の顔で残ったまま、その上でどんどん話が進んでて、間違いに気づいたときには、どこから間違ってたのか掘り起こすほうが大変になってた。この前書いた「AIは空白があると埋めてしまう」話の、引き継ぎ版です。あっちは会話の中の話で済むけど、引き継ぎだと間違いが次のチャットの土台に入るので、実害になります。

AIの相槌は記憶じゃない|「前も言いましたよね」を信じかけた話
AIに「前も言いましたよね」と話を振ったら、覚えているはずがないのに「申し上げました」と相槌が返ってきた話。AIの断定を信じて遠回りした失敗と、相槌を事実確認に使わない・断定には「なんで?」を足す、私なりの自衛3つをまとめました。

気になって、新しいチャットのAIに「なんでこの案また出してきたん?」って聞いたら、こう返ってきました。

AI先生
AI先生

いただいた要約には、その経緯は書かれていなかったので。

いや、その要約を書いたん、あなたの前任やん。

消えるのは「文字数」じゃなくて「種類」だった

要約で消えるのは、長さじゃなくて種類でした。私の場合、消えたのはこの2種類です。

やらないと決めたことと、その理由。 「やる」と決めた側は残るのに、「やらない」側と、なぜやらないかが消える。だから却下済みの案が生き返る。

「まだ確認してない」の印。 たぶん・かもしれない・未確認、が全部取れて、確定した話の顔になる。だから間違いが土台に入る。

読み物としては、この2つを消したほうが綺麗なんですよね。話がスッキリするから。要約って「読んで分かる」ためのものであって、「仕事を続ける」ためのものじゃなかった。

で、メモの型を自分で作った

いまは「要約して」の丸投げをやめて、埋めてほしい項目を先に渡してます。

yuki
yuki

次のチャットに引き継ぐから、この5つで書いて。①決めたこと ②やらないと決めたことと、その理由 ③まだ確認できてないこと(確定と混ぜない)④今どこまで進んでるか ⑤次にやること

②と③が、さっきの「消える2種類」の対策です。①④⑤は普通の引き継ぎ項目なので、たぶん誰が作っても入るやつ。私の型で仕事してるのは②と③やと思ってます。特に③——「まだ確認してない」が「まだ確認してない」のまま次のチャットに渡るようにしたかったのが、この型を作った一番の理由です。

型を渡しても、消えるものはある

型に入れ忘れた種類のものは、やっぱり消えます。「何が大事か」を知ってるのは、要約するAIじゃなくて引き継ぐ側の私だった、というのがこの話のオチで。

要約は賢いんです。ただ、賢い要約ほど、消したところが分からないように消してくる。

新しいチャットに引き継ぐときだけは、「要約して」じゃなくて「この項目で書いて」。丸投げをやめただけの話でした。

タイトルとURLをコピーしました