最近、AI に「壁打ち相手」になってもらうことが増えてきました。
頭の中でぐるぐるしてることを文字にして投げて、反応を返してもらって、また考え直す。そういう使い方です。
その流れで、世間でいちばん使われてる ChatGPT を試してみたんですが、なんか「私の用途には合わへんな」と感じる場面が続きました。
今日はその「合わへんかった理由」を、自分なりに整理しておきます。
みんな使ってる ChatGPT、私の壁打ちには合わへんかった
データを見てみると、ChatGPT は日本国内でも圧倒的に使われています。
ICT総研の2026年2月の調査によると、生成 AI を使ったことがある人の中で ChatGPT を使った経験のある人は36.2% で、サービス別シェアとしては1位らしい。
私のまわり(職場でもプライベートでも)「AI 使ってる」って言う人の8割くらいは ChatGPT です。
なので、私も最初は ChatGPT から触りはじめました。
天気を聞く、文章を直してもらう、その辺は普通に便利でした。
ただ、ちょっと込み入った「相談」をするようになってから、なんか手応えが変わってきたんです。
「あれ、これ私が求めてた壁打ちじゃないかも?」
なにが合わなかったか — 選択肢を返してくる
具体的にどこに引っかかったかと言うと、ChatGPT は 「私に選択肢を返してくる」傾向が結構あった ことです。
たとえば私が「今月の家計、ちょっと厳しいんだけどどうしたらいいかな」と相談したとします。
返ってくる答えは、こんな感じでした。
「いくつかアプローチがあります。
A. 固定費の見直し(通信費・サブスク)
B. 変動費の節約(食費・娯楽費)
C. 収入を増やす方向(副業・転職)
どれから取り組みたいですか?」
書き起こすと、構造的にはちゃんと整理されていて、賢いんです。
でも、私が欲しかったのは、こういう 「A・B・C どれにしますか?」 という選択肢じゃなくて、もう少し「私の話を聞いた上での反応」のほうやったんですよね。
「ふむふむ、今月厳しいんですね。何が一番きついですか?」とか、「先月と比べてどこが違いますか?」とか、そういう 私側に質問を返してくる タイプの応答。
それが ChatGPT ではあんまり起きなくて、たいてい「整理された選択肢」が返ってきました。
手のひらの中で泳がされてる感じがする
何回か似たような相談をしているうちに、ある違和感に気付きました。
「あれ、なんか ChatGPT の手のひらの中で泳がされてる感じ がする」
うまく言えないんですけど、私はアイデアを自由に投げてるつもりなのに、最終的には ChatGPT が用意した選択肢のどこかに、自分が当てはめられてる 感じになる。
私のオリジナルな話のはずが、整理されてカテゴリに振り分けられて、結局「あなたは A タイプですね」みたいに言われる。
…これ、ちょっと 血液型占いに近い な、って思ったんです。
血液型占いって、人間を A・B・O・AB の4タイプに分けて、それぞれに性格を当てはめますよね。
それと似た感覚で、私の相談が「家計タイプ A・B・C」みたいに整理される。
整理されると、たしかにスッキリはするんですが、私が「私のこと」をまだ全部話してないうちから分類が始まる ので、なんとも消化不良な感じが残るんです。

自分の話、まだ全部聞いてもらってないのに診断テスト始まる感じやな…
あみだくじか、血液型占いか、星座占いか
この違和感をさらに自分の中で言葉にしてみると、ChatGPT が返してくれる選択肢って、こんなイメージに近かったです。
- あみだくじ: 用意された数本の線から、運で1本選ぶ
- 血液型占い: 4タイプに分けて性格を当てはめる
- 星座占い: 12タイプに分けて運勢を当てはめる
どれも共通してるのは、「あらかじめ用意された選択肢の中から、どこかに当てはめる」 ことです。
私個別の事情とか、私のクセみたいなものは、いったん横に置かれて、用意されたタイプのどれかに振り分けられる。
ChatGPT の「A・B・C どれにしますか?」も、構造としては似ています。
私が AI に求めていたのは、もう少し 「私の話そのものに反応する」 タイプの応答やったんやな、と気付きました。
そもそも、自問自答で答え出ないから AI に聞いてるんですよ
ここまで書いて、いちばん大きな引っかかりに行き着きました。
ChatGPT が選択肢で返してくることが、なぜ「使いにくい」と感じるのか。
答えはたぶんシンプルで、
自問自答して答えが出ないから、AI に聞いてるんですよ。
これに尽きます。
自分の中で「A 案にするか、B 案にするか」って考えても答えが出ないから、外の視点が欲しい。だから AI に聞く。
その AI が「A 案と B 案、どちらにしますか?」って返してきたら、 そもそもの選択肢の中で堂々巡りしてる ことになってしまう。
それなら、もう自問自答してるのとほとんど変わらない。
「枠の中で答えを選ばされる」ってことは、 「枠の外」の視点が欲しかった人にとっては、聞いた意味が薄い んですよね。
これに気付いてから、ChatGPT に「相談」する回数が自然と減っていきました。
たぶん AI ごとに「型のはめかた」が違う
念のため言っておくと、Claude や Gemini が「型を作らない」かというと、そんなことはないと思います。これは完全に 私の体感ベースの話 ですが、 どの AI も、最終的にはユーザーをなにかしらの「型」に当てはめて答えを出してくる 感じはあります。
ただ、その 「向き」が違う ように感じるんです。
- Claude や Gemini: 私が書いた言葉から、裏を読んで 「この人はこういう状況やろうな」と推測して答えてくる
- ChatGPT: 自分が持っている 選択肢の枠 を先に出してきて、私を「どこに当てはまるか」分類する
どちらも「型」を使ってるんやけど、
- 一方は こちらの言葉に寄ってきて型を後から作る
- もう一方は 先に枠を出してきて、私をその枠に当てはめる
これは私の体感の話なので、絶対にこうだとは言いません。
ただ、 「壁打ち相手」として私が求めていたのは、前者のタイプ やった、というのが今回の自分の中での結論です。
ChatGPT が悪いんじゃなくて、用途と相性の話
ここまで読んでもらってわかると思うんですけど、私は ChatGPT が悪い AI だと言いたいわけじゃない です。
世間で1番使われてる AI には、それなりの理由があると思うし、合う人にはめちゃくちゃ合うんやと思います。
たとえば、
- タイプ分類されて、その中から選びたい人(整理を求めてる)
- アイデア出しじゃなくて、整理を頼みたい人(交通整理ニーズ)
- テスト形式の問答が好きな人(セルフ診断好き)
こういう使い方なら、ChatGPT の選択肢提示は、 めちゃくちゃ便利な機能 やと思います。
ただ、私みたいに「答えがまだ自分の中にもない状態で、壁打ちしたい」用途には、たぶん相性があんまりよくなかった、というだけの話です。
「全部の AI が、自分に合うわけじゃない」
それだけのことを、今回試してみて素直に感じました。
新しい AI を試すときに、 「世間でいちばん使われてる = 自分にも合う」とは限らない という発見が、私にとっては今回の収穫でした。

「みんな使ってる」と「私に合う」は別物やってんな、と思った
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はじめてのAIシリーズ
この記事は「はじめてのAI、何から触る?」のシリーズの1本です。順番にぜんぶ読みたい方はこちらからどうぞ。

