前に、AI の「できません」は一押しすると道が出てくる、という話を書きました。

今回は、その続きです。一押しする前に、隣のメニューを見たら答えが変わった、という話。
先に結論
同じ Gemini に、同じことを聞いたのに、
- スキルを作る画面では「できません」
- スケジュールの画面では「できます、例えば毎朝送れます」
でした。AI の「できません」は、その AI の能力の話ではなく、今いる部屋の話のことがある。信じる前に、メニューを一周見る。それだけで答えが変わりました。
「できません」と言われた
Gemini の Spark(ベータ版)で、スキルを作る画面を開いていた時のことです。
Spark で何が起きたかは、前の記事に書きました。

ふと思いついて、こう聞きました。
毎日、決まったサイトを見に行って、気になる記事があったら教えてくれる、みたいなことはできる?
返ってきたのは、きっぱりした「できません」でした。
都度「チェックして」と言われれば検索して要約できます。ただ、毎日決まった時刻に自動で見に行って報告することはできません。定期実行の仕組みを持っていないためです。
理由まで添えてあります。「仕組みを持っていない」。そう言われたら、そうなんやろな、と思います。

理由つきで断られると、信じてしまう。
隣に「スケジュール」があった
で、画面を閉じようとして、左のメニューが目に入りました。
「スキル」のすぐ上に、「スケジュール」。
開いてみると、説明文にこう書いてあります。
繰り返し実行するタスクのスケジュール設定、予定への返信、継続的なモニタリングと対応によりプロアクティブにサポートします。
繰り返し実行。継続的なモニタリング。さっき「仕組みを持っていない」と言われたやつが、隣の部屋の看板に書いてある。

持ってるやん。
同じ Gemini が「できます」と言った
「Gemini で作成」というボタンを押しました。
すると、私が打っていない文章が、私の発言として送信されていました。
タスクの日程調整をサポートして。
ボタンが代わりに打ってくれる仕様らしいです。これはこれで、ちょっとびっくりしました。
返ってきた答えが、これです。
早速はじめましょう!タスクを繰り返し実行したり、Gmail、カレンダー、ドライブ、ウェブにわたる特定の更新について対応したりできます。どのようなスケジュールを設定しますか?(例:「ニュースのダイジェストを毎朝送る」)
「ニュースのダイジェストを毎朝送る」。さっき聞いたのと、ほぼ同じことです。
さっきは「できません」。今は「早速はじめましょう」。
ここで止めました
スケジュールは作っていません。作ると、Gmail やカレンダーをどこまで触らせるかの話になるので、そこは別の日にちゃんと考えてからにします。
今回分かったのは、ここまでです。
分かったこと
1. AI の「できません」は、部屋の話のことがある。 スキルを作る画面の Gemini は、スケジュールの画面のことを知らないように見えました。能力が無いのではなく、担当が違う。
2. 理由つきの「できません」ほど、疑いにくい。 「仕組みを持っていないため」と言われると、確認する気が失せます。でも、その理由も AI が言っているだけです。
3. 一押しの前に、メニューを一周する。 前の記事では「方法ない?」と聞き返すのを勧めました。今回は、聞き返す前に、隣のメニューに答えがありました。
前の記事と合わせると、こうなります。
- まず、メニューを一周して、それらしい部屋が無いか見る
- 無ければ、「方法ない?」と一押しする

「できません」は、その部屋の話。隣、見てから。
※ 画面や機能の名前は執筆時点(2026年10月・Spark はベータ版)のものです。アップデートで変わることがあります。
