ある日ふと思ったんです。「AIって、LINEスタンプも作れるんかな」って。
それで、軽い気持ちでClaudeに聞いてみました。

ラインのスタンプって作れる?
ほんまに、この程度のノリです。そしたら、

作れますよ。テーマとセリフを決めれば、画像も生成できます。
お、作れるんや。…と、ここまでは一瞬でした。
テーマは、自分とは縁のない世界の「あるある」
ネタはClaudeと一緒に考えました。なぜか、自分とはまったく縁のない、キラキラした世界の「あるある」を作ることに。私、ただの大阪の会社員で、その世界とは縁もゆかりもないんですけど、なんかその距離感が逆に面白くて。普段の私なら絶対に言わないようなセリフを並べていきました。
で、画像のほうはGeminiに描いてもらう。文章はClaude、絵はGemini、っていう分担です。
この時点では「え、AIだけでスタンプできるやん。すごっ」と思ってました。思ってたんです。
「作れる」の先に、ぜんぶ壁があった
問題はここからでした。
画像が「作れる」のと、スタンプとして「売れる形にする」のは、まったくの別物だったんです。
まず、枚数。1パッケージで揃えないといけない数があって、私は24個作りました。24個。地味に多い。あと、文字の入れ方の制約とか、禁止事項とか。「これは大丈夫かな」と考え出すと、けっこう神経を使う。
「作る」のはAIが一瞬。でも「売れる状態に持っていく」のは、ぜんぶ人間側の地味な作業でした。
Geminiのクセが、地味にしんどい
そして画像。Geminiで描いてもらったんですけど、これがまあバラバラで。
サイズが微妙にズレる。背景が、透過されてる時とされてない時がある。1個ずつ見ると気づかないけど、24個並べると「あれ、これだけ背景が白い」みたいなのが出てくる。揃えるのが、思った以上に手間でした。
しかもGemini、1日に出力できる枚数に制限があるんです。しかも本番の24個を出すまでに、「これちょっと違うな」って試し出力を何枚も繰り返してて。そっちで枠を使い切ってしまって、結局その日のうちには作りきれませんでした。「今日はここまで」って、何回かに分けることに。
AIで一気に終わる、と思ってたのに。終わらへんかった。
結果:販売中。でも、売れてない。
そんなこんなで、なんとか審査も通って、今ちゃんと「販売中」になっています。値段は¥120。
…でも、売れてません。1個も。
まあ、そうですよね。宣伝もしてないし、そもそも私、その世界の当事者でもないし。「販売できるステージに立った」だけ。

売れるわけないわな。
やってみて思ったこと
AIは、「始める」のを爆速にしてくれます。「スタンプ作れる?」から「作れた」までは、本当に一瞬。ハードルが消えた感覚がありました。
でも、「形にして世に出す」地味な部分は、AIは消してくれませんでした。サイズを揃えるのも、24個ぶん根気よく作るのも、規約を読むのも、結局は自分の手。
そういえば前に、AIに頼む前に「ゴール」を自分で決めておくと結果が変わる、みたいな話を書いたことがありました。今回もまさにそれで、「何を作るか」も「どこで完成にするか」も、結局は自分で決めるしかなかったなと思います。
「AIがあれば一瞬で副業できる」みたいな話、半分ほんまで、半分は嘘やなと思いました。始めるハードルは確かに消えた。でも、完成させて、続けるハードルは、そのまま残ってる。
…まあ、1個も売れてないんですけどね。それも含めて、やってみないと分からなかったことでした。
これからやる人向け:私がつまずいた順チェックリスト
同じことをやってみたい人のために、私がつまずいた順に、先に知っときたかったことを置いておきます。
- 最初に公式の制作ガイドラインを読む(画像サイズ・枚数・禁止事項が全部載ってます。私はこれを後回しにして、作り直しが発生しました)
- 1枚目を「見本」として完成させてから量産する(サイズ・文字の大きさ・背景の透過を1枚目で固めておくと、24個がバラバラにならない)
- AIに「このガイドラインに沿ってるかチェックして」と規約ページごと渡す(禁止事項の見落とし対策。自分で全部読むより早い)
- 画像AIの1日の出力枠は、試し出力で消える前提で予定を組む(本番の枚数×2〜3回分は試すことになります。1日で終わらせようとしない)
- 背景の透過は、最後に全部並べて一括確認(1個ずつでは気づきません。並べると一発でわかる)

「作れる?」の次は「揃えられる?」やった。先に知ってたら、たぶん半分の時間で済んでた。
はじめてのAIシリーズ
この記事は「はじめてのAI、何から触る?」のシリーズの1本です。順番にぜんぶ読みたい方はこちらからどうぞ。
