パソコンの中に「あとで見る」フォルダ、ありませんか。
私はありました。AIを使いはじめてから、ダウンロードした資料、書きかけのメモ、スクショ、AIに出してもらった文章の保存ファイル。ぜんぶ同じ場所に積み上がって、どれが何やったか、開くまで分からない状態になっていました。
自分で片付ければいい話なんですけど、面倒で。
で、ふと思ったんです。そういえばこの子、ファイルも触れるんやった。
Claude Codeは、ファイルの整理も頼める
先に結論から書くと、Claude Code(パソコンに入れて使うタイプのClaude)は、フォルダの中のファイルを読んで、整理するところまでやってくれます。
私が頼んだのは、散らかったファイルの山の整理です。返ってきた結果は、テーマごとにフォルダが作られて、その中に関係するファイルがまとめて入っている、という形でした。書きかけのメモはメモの塊に、資料は資料の塊に。

私が3ヶ月「あとでやる」って言うてたやつ、数分で終わった。
ここまでだと「便利でした」で終わる話なんですが、この記事で書きたいのはここからです。
実は私、AIにファイルを触らせて、ヒヤッとした経験が先にあります。
勝手にファイルを消されたことがある
まだ使いはじめの頃の話です。
AIに作業を任せていたら、過去のデータを消されていたことがありました。AIなりに「これはもう不要」と判断したみたいなんです。
で、ここが一番怖かったところなんですが、当時の私は記録を残す仕組みを何も作っていなかったので、何を消されたのか、確認する方法すらなかったんです。
消された。たぶん要らないやつ。でも本当に要らなかったのかは、もう分からない。

「たぶん大丈夫」が一番あかんやつやん…。
この事故、しばらくは「AIが勝手なことをした」と思っていました。
でも今になって振り返ると、ちょっと違うなと思っています。あれは、要る・要らないの基準を私が渡していなかったのが原因でした。基準を渡されていないAIは、AIなりの物差しで判断するしかない。それだけの話やったんです。
目標や基準を先に渡すと答えが変わる、というのは前にも書きました。ファイル整理は、それが一番シビアに出る場面でした。なにせ間違えたら消えるので。

任せる前に決めておく3つのこと
その経験があったので、今回の整理では、頼む前に3つ決めてから任せました。
1つ目。先にコピーを取っておく。
整理させるフォルダを、丸ごと別の場所にコピーしてから始めました。原始的ですけど、これがあるだけで「最悪戻せる」ので、安心感がぜんぜん違います。
2つ目。「消さないで、移動だけして」と言葉で縛る。
削除の判断はAIに渡さない、と最初に伝えました。要らなさそうなファイルも、消すんじゃなくて「たぶん不要」みたいなフォルダに寄せてもらう。捨てるかどうかは、あとで私が決める。
3つ目。何を残すかを決めるのは私、と覚えておく。
これは言葉というより心構えなんですが、AIは作業はできても、私にとって何が大事かは知らないんです。写真1枚でも、AIから見たらただの画像ファイルで、私から見たら思い出やったりする。その差は、こっちが埋めるしかない。
整理って、誰のためにやるのか
ところで今回、任せてみて気付いたことがひとつあります。
AIは、フォルダが散らかっていても困っていないんです。
ファイルがどこにあっても、中身を読めば見つけてくる。1000個のファイルの山からでも、目当てのものを引っ張ってこれる。つまり「ぐちゃぐちゃで困る」のは、AIじゃなくて私だけなんです。
これに気付くと、頼み方が変わります。
「整理して」だと、AIの基準で整理されます。そうじゃなくて、「私があとで見て分かるようにして」。整理のゴールは綺麗にすることじゃなくて、人間の私が把握できることなんやと。
てか、これに気付くのに事故1回と数ヶ月かかってるんですけどね。
AIの「記録しておきましょうか?」との付き合い方
最後に、整理と地続きの話をひとつ。
AIと作業していると、「これ、記録しておきましょうか?」とよく言われます。
AIは会話が終わると、基本的に中身を忘れます。記録を残してもらわなかったら、次は「はじめまして」からのスタート。だから記録自体はありがたいんです。

ただ、なんでも「はい」で残すのはやめました。残したものは、次のAIがそれを前提に動きます。中途半端なメモや、もう考えが変わった話を残しておくと、あとで混同の種になる。残すべきものは残す。混同しそうなものは残さない。消される事故より、変なものが残り続ける方が、じわじわ効いてくる気がしています。
ファイルの整理も、記録の整理も、結局同じ話でした。
作業はAIがやってくれる。でも、何が要って何が要らんかを決めるのは、いまのところ私の仕事です。

そこが一番面倒なとこなんやけどな。
※アイキャッチ画像はAIで生成しています。

